カナダドル

カナダドル円(CAD/JPY)
カナダは世界的な資源国で、コモディティ価格の影響を受けやすいですが、政治・経済共に安定しています。米国との結ひつきが強く、米国経済の影響を強く受けます。
カナダは鉱山資源の豊かな国です。特に原油や石炭、天然ガスなどのエネルギー関係の産出量は世界でもトップクラスであり、世界的に裕福な国の1つです。90年台後半以降の経済は順調で、特に2003年からカナダドルは対ドルで上昇が始まり、07年にはパリティーの1.0を割り込んで米ドル以上となって価値が逆転しました。地理的に米国と隣接しているため貿易も活発に行われ、米国経済の動向はカナダにとって最も重要な存在です。

カナダドルの特徴と主な変動要因

カナダは世界でも屈指の資源国のため、原油などのコモディティ価格に影響されます。特に原油価格との相関が強く、原油は21世紀に入り投機的な動きが強く見られたため、カナダドルの上昇が目立ちました。
また、カナダ経済の総輸出額はGDPの約40%と非常に高く、特に米国は輸出の5分の4以上、輸入の3分の2を占めています。したがって、米ドルとの相関が強いため、短期的にはそれほど大きな変動は見られないのが特徴です。ただ、米ドルが買われる時や売られる時に、カナダドルは先行する傾向が多く見られます。
コモディティー価格はカナダドルに影響を与えますが、通貨ペアとしてはドルカナダよりもカナダ円の動きに大きく影響します。また、米国経済は直接カナダドルに影響してきます。特にNY株価との相関が強く、NY株価が上昇すればリスク志向から原油などが上昇し、同時にカナダドルも買われます。反対にNY株価が下落すればリスク回避から原油などが売られ、同時にカナダドルも売られるといった傾向があります。

今後のカナダ円攻略法

カナダの政策金利は基本的に、昔から米ドルよりも常に少し高いレベルに位置しているため、同じような動きをする兄弟通貨でもあり、ドルカナダは安定した長期相場ではカナダドル買いが強まることになります。しかし、リーマンショック後の米ドル金利が0.0~0.25%に対し、カナダドルは0.25%とほぼ同レベルとなり、ドルカナダは狭いレンジの動きとなりました。そのため、カナダ円とドル円の動きはほとんど似た動きをし始めました。
米国の景気回復が強まれば、カナダ経済はそれ以上に回復速度が速まることになります。カナダは資源国通貨であり、実体経済も欧米諸国と比較しても魅力的な通貨でもあります。円安が今後も進むとすれば、カナダ円の上昇余力も大きいと見ることができます。

カナダ円のポイント

  • カナダドルは資源国通貨のため基本的に原油などコモディティ価格に影響される。
  • 米国との貿易比率が高く、米国経済に強く影響される。
  • 市場が安定するまではドル円の動向に左右されやすい。