外国為替

デイトレードはその日のうちに売買を完結させるのが基本ですが、チャンスと見ればそのまま数日から1週間程度ポジションを持つこともあります。

デイトレードとはどんな手法か

デイトレードとは、その日のうちにポジションを決済して次の日には繰り越さない取引を言います。スイングトレードは数日間、あるいは1週間程度のポジションをキャリーする取引のことです。
スキャルピングでは数ポイントから数十ポイントの値幅を狙った取引ですが、デイトレはそれよりも広い値幅を狙うため、当然ポジションを持つ時間も長くなります。目安としては通貨によっても異なりますが、ドル円の取引では少なくとも数十銭から1円以上を狙います。時間的には数時間単位で利食いと損切りを行います。スキャルピングは瞬間的な反応が要求されますが、デイトレはファンダメンタルズ分析やテクニカル分析を行うことで相場の流れをつかむようにします。
まずはスキャルピングと同様に、取引をする前に必ずチャートを見ることから始めます。デイトレで取引に入る時のタイミングは、スキャルピングよりもじっくりと時間をかけてから入ります。また、ボックス相場とトレンド相場では入り方がやや異なります。

デイトレに向いた通貨ペアと時間帯

デイトレに適した通貨ペアの条件は、スプレッドが狭くて流動性が高いもので、基本的にスキャルピングの場合の条件とあまり変わりません。ただ、スキャルピングよりも適用条件の範囲は広がります。むしろ適さない通貨を知っておく方が良いでしょう。それはスプレッドが広く、流動性が極端に低い通貨ペアです。小さな材料などで頻繁に値が跳んだり、極端にスプレッドが広がってしまう通貨ペア、例えば南アフリカランド円などは避けた方が良いでしょう。
日本人に最も身近な通貨ペアとしてはやはりドル円で、初心者から上級者まで広く取引されています。ドル円は流動性や情報量が多く、値動きも穏やかなことからデイトレに適しています。その他、主要通貨と呼ばれるポンド、ユーロ、豪ドル、カナダドル、スイスフラン、NZドルなどは対ドル、対円でデイトレの通貨ペアとして条件を備えた通貨です。

【デイトレ向きの通貨ペア】
ポンド円、ユー口円、豪ドル円、ポンドドル、ユーロドル、豪ドルドルなど

通貨にはそれぞれ癖というものがあります。情報量や流通量、金利差やコモディティの価格などに影響される度合など様々です。自分の相性に合った通貨ペアというものは取引を重ねて行くうちにわかるものです。相性とは個人の性格だけではなく生活のリズムも関係してきます。サラリーマンのように自分の時間が限られている人は、ポンド円などのような短時間で動きやすい通貨ペアが効率よく取引できます。また、一日申取引が可能でデイトレを生業とするような人であれば、特定の通貨ではなくその日によって通貨の種類を変えていきます。ある程度経験を積めば、その日はどの通貨ペアを取引すれば勝てそうか、動きが見えてくることがあります。デイトレではどの通貨ペアが好きとか嫌いかではなく、どの通貨ペアがその日一番パフォーマンスが良いかを選んで取引できるようであれば、プロのレベルと言えます。通貨ペアの種類は流動性の高い主要通貨を中心に4~5種類に絞って目を通すようにします。
また、デイトレに向いた時間帯は、これもよく動く時間帯ということで、基本的にスキャルピングの場合と変わりません。ただ、日本時間の夕方から深夜にかけての欧州や米国の指標発表時間には、特に注意しておく必要があります。

チャートを順番に見て相場の流れを読む

取引をする時は必ずその日の値動きをチェックするために、まず5分足などの短いチャートを見て前日からの流れをつかみます。その後はさらに数十日から数か月の長い期間の流れをつかむために日足(時には週足も)のチャートを見た後再び時間足、5分足と短い期間ヘシフトしながら見ていきます。チャートは主にローソク足を使います。それぞれの期間のチャート見ることで、相場の流れをつかんでいきます。特にデイトレでは5分足を良く見るようにします。これを繰り返すことでイメージが湧いてくるはずです。

チャートの見方の例7段階

ここではデイトレ通貨としてポンド円での例を示します。下記のような流れで、チェックするチャートを順番に見ていきます。

  1. ドル円の5分足でその日の動きをチェックし、時間足や日足で流れをつかむ
  2. ポンド円の5分足、時間足、日足を見ながらドル円の値動きと比較
  3. ポンドドルの5分足、時間足、日足を見ながら、ポンド円とドル円の値動きと比較
  4. ユー口円の5分足、時間足、日足を見ながら、ポンド円の値動きと比較
  5. ユーロドルの5分足、時間足、日足もチェックし、ポンドドルの値動きと比較
  6. 再びポンド円の5分足と時間足に戻り、その日のサポートとレジスタンスを決めていく
  7. 取引を始める時は、5分足を見ながらタイミングを見て入る

1のドル円の動きを見ることで、その日のニュースなどで市場がどのような動きをしたかをチェックします。
2ではドル円の動きと他の通貨を比較することで、円の単独の材料で動いたのか他の通貨の材料で動いたのかをチェックします。
3のポンドドルをチェックすることで、この日のポンド円の動きがポンドドルの動きに合わせたものか、ドル円の動きに合わせたものかを知ることができます。例えばポンド円の上昇時にドル円とポンドドルが上昇している場合はポンド円の買いが出た可能性が高いと考えられます。もしポンドドルがほとんど動かずにドル円が上昇している場合は、ドル円の買いが出た結果ポンド円が上昇した可能性が高いと予想されます。
また4のユーロ円の動きをまず見ることで、ポンド円とユーロ円の連動性をチェックします。ポンド円とユーロ円の動きが別々な動きをしている時は、ユーロポンドの動きか、あるいはどちらかの通貨に単独の材料が出て動いたと見ることができます。
5のユーロドルの動きとポンドドルの動きを比較してみて、同じような動きをしている時はドルが主導で動いたことになります。これらの動きを知ることで、何が現在のポンドの動きを主導しているのかを予想することができます。
取引の途中でリズムがわからなくなった時や、相場の流れが見えなくなった時には再びこれらのチャートを見ることで、リズムや流れをつかむようにします。このような細かいチェックが相場の値動きを読む重要なポイントになります。相場に溶け込み友達になることが大切です。

ボックス相場でのデイトレ攻略法

相場は上昇トレンド相場と下降トレンド相場、ボックス相場(保ち合い)の3つに分かれます。デイトレではそれぞれの相場でポジションの持ち方や入り方、そして出方が異なります。

ボックス相場の見分け方

相場の流れを決定付ける材料が乏しい時などは箱に押し込められて、保ち合いに入る時期があります。それをボックス相場、レンジ相場、あるいは保ち合い相場などと呼びます。ボックスというだけに一定の値幅の中で上下を何度も往来するため、デイトレにとっては細かく着実に稼ぐチャンスです。問題はそのボックスの値幅と時間の長さをいち早くいかに読み取るかということです。ボックス相場は、トレンドが中段において一時休止するときや、あるいはトレンドが終わって反転するまでの時期によく見られますが、一時休止のようなときは時間的に短く、いずれ元のトレンドに戻ります。トレンドが終わり反転するまでの時期は比較的長く続くことが多く見られます。高値圏や底値圏でよく見られるボックス相場のパターンには、色々なものがあります。ボックス相場は、日足でも時間足でも時間の長短に限らず同様に見られます。基本的に自分のポジションを持つ時間の長さに合わせてチャートを選ぶようにします。その日のうちにポジションをクローズするデイトレでは、時間足などの長めのチャートからボックスの値幅を見つけ出して取引を行いますが、数日間ポジションをキャリーするスイングトレードではそれよりも長めの日足のチャートを見ながら、値幅の広いボックス相場を狙いにいくこともあります。

入り方と出方

ボックス相場ではボックスの上限と下限に挟まれてもみ合いの状態となるため、上限であるレジスタンスライン(上値抵抗線)ではその少し手前で売りを入れ、下限であるサポートライン(下値支持線)の少し手前では買いを入れます。この時の新規ポジションを入れるタイミングと決済のタイミングには、幾つかのやり方があります。

1.逆張りでポジションを仕込む

イフダン注文を利用します。上限の手前にIFD注文による逆指値の売り注文を出し、その上限を抜けた所に損切りの買い注文を出しておきます。売り注文が成立した後に思惑通り下落して下限に近づいてきたら、下限の少し手前で買い戻して利食いを行います。利食いは指値注文ではなくできるだけ成り行きで買うようにします。指値の手前で折り返してしまうとみすみすチャンスを逃すことになりかねません。利食いは目の前でそのタイミングを計りながら行います。
買いから入る方法も同様に、下限の手前で逆指値の買い注文を出しておき、下限を抜けた所で損切りの売り注文を出しておきます。上限に近づいてきたら、上限の少し手前で売って利食いを行います。

2.反転を確認してから順張りで仕込む

上限の少し手前で買うのではなく、上限で跳ね返されて下落を確認してから順張りの売りで入る方法です。この方が手前で逆張りで入るよりリスクは少なく安全とは言えますが、ずっと相場を見ていなければなりません。時間の制約がある場合には売るタイミングを逸す場合もあります。買戻しは1と同様に下限の手前で行います。ボックスの下限で買いから入る場合も同様に、下限で反転して上昇するのを確認してから順張りで入ります。いずれにしてもポジションを持つ時はじっくり引きつけてから入ると同時に、損切り注文も一緒に出すことをお勧めします。

3.ドテンで売りと買いを交互に繰り返す

慣れてきたら、売りから買い、買いから売りへと絶え間なくポジションを逆転する「ドテン(途転)」と言われる方法を取り、上昇・下落の両方で効率よく利鞘を取っていきます。ドテンは非常に勇気の要る方法です。この場合のドテンはボックスが固い時に限るべきでしょう。

4.ブレークしたら順張りでついていく

ボックス相場の上限・下限のどちらかを抜けた時には、その方向に順張りのポジションを作ります。上限を突き抜けることをブレークアップ、下限が崩れて突き抜けることをブレークダウンと言います。問題はそのポイントを本当に抜けたのかどうかです。ボックスを抜けた時には2通りの可能性が考えられます。1つは新たなトレンドが始まる時で、この時は大きく利益を膨らませるチャンスです。
もう1つは突発的なニュースや投機的なまとまった玉(ポジション)が出た時などです。このようなケースでは一時的に値が大きく動くいた後、再びボックスの中に戻ってくることが多く見られます。いわゆる騙しです。その戻しの動きを狙ってポジションを持つこともデイトレではよくやる手法です。一般的に、上限のすぐ上や下限のすぐ下には損切り注文が置いてあることが多く、その損切りをわざわざつけにいく動きを見分けるのはなかなか難しいかもしれません。デイトレは、この騙しにいかに対処するかで大きく結果が変わってきます。騙しのブレークなのか、あるいは本当に新たなトレンドが現れた動きなのか、この2つはデイトレの経験を積んでくればある程度見分けがつくようになります。
例えば重要な指標発表を控え、その発表前に噂で動くような時や、取引が閑散な時にいきなり大きく動く時などは騙しの可能性が高く、往って来いになることが多く見られます。あるいは全くそのような気配がないにも拘らず動き出す時などは実需を伴うことが多いようです。普段から色々な状況で取引をするうちに、ある程度感じ取ることができるようになります。
問題はここでドテンをやるかどうかです。ドテンを繰り返し成功すれば喜びは大きいものになりますが、反対に繰り返し失敗した時の精神的なショックは何倍も大きくなります。そのためこのようなケースではドテンはせずに、ポジションを一旦クローズして一度冷静に考えてから、順張りのポジションを持つようにしています。

デイトレで大切なことは損切りの幅

ブレークが騙しかどうかわからないため損切りのタイミングを遅くしてしまうと、もしそれが本当のプレークである場合、損失が拡大します。闇雲に損切りを引き伸ばしては、デイトレーダーとして生き残ることは難しくなります。迷ったら躊躇せずに損切りをすることが長生きのコツです。手数料などが気になり損切りが遅れることもあり、取引コストが低い(手数料が無料でスプレッドの狭いプライス〉ことも重要な条件の1つです。
よくデイトレで数千万円、数億円を短期間で稼いだという話を聞きますが、そんなチャンスは毎日訪れるわけではありません。毎日大きな勝負をすれば、同時に大きなリスクも抱えることになるはずです。
実際のデイトレは毎日コツコツと地道な取引を続けることです。しかし、チャンスは1年に一度や二度、どこかで訪れることがあるものです。例えばリーマンショックなど何か大きな事件が起きれば、一気に5円、10円と短時間で簡単に動くことがあります。通貨によってはそれ以上の値幅で動きます。そのような時にポジションを大きく増やすことで、数か月分や数年分の利益を数日で稼ぐことも可能です。毎日コツコツと続けることがチャンスにめぐり合うコツなのです。
もう1つ大きく稼ぐチャンスはトレンドに乗った時です。2000年から始まった円安の流れに乗った人は、リーマンショックまで高金利通貨を買い持ちにしていればそれだけで金利差と為替益を稼げました。逆に8年間の上昇幅分がリーマンショック後の半年間で吹き飛びました。毎日デイトレをやっていればその下落をチャンスとみて稼ぐことも可能です。ただ運が良かったというのではなく、チャンスは自分でつかむものです。

トレンド相場でのデイトレ攻略法

デイトレーダーにとってトレンド相場は楽に稼ぎやすい相場です。トレンドが継続されれば、その方向にポジションを持つことで比較的安定した利益が得られるからです。ここではトレンドの始まりと終わりの見分け方、そしてその攻略法について説明します。
トレンド相場は長期間続くトレンド(日足、週足チャート)と、数時間から数日で現れてすぐに消えてしまうような短期トレンド(時間足チャート)に分けられます。デイトレでは主に、短期のトレンドを利用してポジションを組み立てます。

トレンド相場の始まりと終わりを見極める

日足や週足チャートなどを見ていると、長期トレンドが始まる時と終わる時というのは何らかのサインがあるものです。それを予め知るにはファンダメンタルズ分析が欠かせません。テクニカル分析はそれを確信するために必要なものだと私は考えています。トレンドは長いものでは数か月数年と続くこともあり、市場はその時その時で相場を動かす要因が異なります。ある時期は貿易収支の偏りから黒字国の通貨が買われ、ある時期は金利差から高金利通貨が低金利通貨に対して買われるということもありました。それらの市場を動かす要因を予め察知するには日頃から色々な情報を知ることが必要です。しかし、実際にはなかなか個人でそれらを判断することは難しいもので、アナリストなどの意見も参考にするのも良いでしょう。しかし、最も強い味方となるのはテクニカル分析です。もし、トレンドが始まりそうな時や、既にトレンドが始まったと確認されたら、トレンドに沿ったポジションを持つようにします。トレンドの始まりを予測するのは難しくても、始まったかどうかを知るのはそれほど難しくはありません。天井で売って大底を買うのは難しく、リスクも伴います。「頭と尻尾はくれてやれ」という格言があります。相場は腹八分が長生きのコツです。

トレンド相場での売買の基本

トレンド相場とは、長期トレンドでも短期トレンドでも、基本的には同じ動き方をする傾向が見られます。長期トレンドの途中に中期的なトレンドができて、その中期トレンドの途中に短期的なトレンドが現れます。
長期トレンドの形成にはファンダメンタルズなどが大きく関わってきます。中期から短期にかけては投機的な動きや、一過性のポジションの偏りなどによって影響されることが多く見られます。買われ過ぎや売られ過ぎの反動なども、トレンド相場と言っても短期相場では頻繁に起こります。そのような一過性の動きは、時間が経てば元のトレンドに戻ることが多く見られます。しかし、一時的にせよトレンドから外れた時には元に戻らない可能性も十分考えられます。迷った時は一旦ポジションを切って様子を見ます。もし、元のトレンドに戻ってきたら再びポジションを作り直せばよいことです。「もしかしたらまた戻るかもしれない」などといった裏付けのない期待はデイトレでは禁物です。
基本的に上昇トレンドの時は買いから入り、下降トレンドの時は売りから順張りで入ります。ポジションもそのトレンドに沿って最後の取引までキープしていきます。しかし、長期トレンドに対して短期トレンドが反対の動きをしている時は長期トレンドに逆らうポジションを持つ(例えば上昇トレンドではロングポジションに対してショートの逆張りポジション)、あるいは短期が長期と同じトレンドになる時を狙ってポジションを持つ(順張りポジション)ようにします。逆張りポジションの場合は比較的順張りポジションの時よりも早めに利食いや損切りを行うようにします。
デイトレでもスイングでも、まず5分足チャートで前日からの動きを見た後で、日足、時間足、5分足の順番で見ていきます。これは大きな流れと小さな流れをつかむためのもので、それにより相場観が生まれてきます。
デイトレもスイングも利食いの幅は5分足チャートで見たチャネルの幅を中心に決めます。しかし、もし実勢レートがターゲットの利食いレベルを超えていくようであれば、時間足で見た値幅や他のチャートポイントまで利食いのレベルを延長します。スイングではさらに日足のチャネルのサポートやレジスタンスを頭に描きながら、数日ポジションをキープすることもありますが、デイトレでは数十銭単位で売買を繰り返し、その日のうちにポジションを決済するようにします。

上昇トレンドのデイトレ攻略法

安値を結んだ上昇トレンドラインに平行にアウトライン(レジスタンスライン)を引き、その2本のラインで挟まれたチャネルを作ります。アウトラインはできるだけ内側に引くようにし、ボックスの時と同様にこのチャネルの幅の中で売買を繰り返します。ただ、上昇トレンドの場合は原則的にサポートラインで跳ね返されたところから買いで入り、レジスタンス付近で折り返すところで利食いを入れます。状況によっては売りからも入ります。例えば、ちょうど相場はレジスタンスラインで跳ね返されて下落に転じるような時です。デイトレでは売り買い両方のポジションを持ちながら取引を行うことで、時間を効率よく使うことができます。
買いのタイミングとしては、下記の状態になった時に買いから入ることが最適なタイミングです。実戦では1分足チャートは使わず、その場の実勢プライスを見ながら買いのタイミングを計ります。

【最も適した買いのタイミング】
日足チャート ⇒ 上昇トレンド
時間足チャート ⇒ 下降トレンド
5分足チャート ⇒ 底
1分足チャート ⇒ 底

ただ、長期トレンドに逆らって入る時はできるだけポジションは早めに閉じることを心掛けます。それは、上昇トレンドの時には下げ幅は上昇幅に比べて小さく、リスクの兼ね合いから見ると買いで攻めて行く方が有利になるためです。
サポートラインを下回れば一旦ポジションは決済し、そのまま勢いに乗って抜けていくようであれば売りポジションを持ちます。
レジスタンスラインをもし上に抜けて上昇する場合は、そのまま買いのポジションをキープするか買い増します。損切りは迷わず決めたレベルで行いますが、利食いポイントは臨機応変に対応します。
相場には色々な投機や実需の玉など、突発的なイレギュラーな動きが見られます。チャネルはあくまで予想であり、できるだけ損失が拡大しないようにすることが肝心です。あせって取引を続けるのではなく、最初に戻って日足や時間足、そして5分足などを再チェックして仕切り直します。

下降トレンドのデイトレ攻略法

高値を結んだ下降トレンドラインに平行にアウトライン(サポートライン)を引き、チャネルを作ります。この時もアウトラインを少し内側にすることで利食いのタイミングを逸しないようにします。
下降トレンドの時は売りから入り、ポジションも売り持ちをキープするのが基本です。売りのタイミングはレジスタンスライン付近で下降に転じるポイントを狙って売りから入るようにします。下記の状態になった時が最適なタイミングです。実戦では1分足チャートは使わず、その場の実勢プライスを見ながら買いのタイミングを計ります。

【最も適した売りのタイミング】
日足チャート ⇒ 下降トレンド
時間足チャート ⇒ 上昇トレンド
5分足チャート ⇒ 天井
1分足チャート ⇒ 天井

しかし、限られた時間で少しでも取引をしたいのであれば、サポートラインで跳ね返されて上昇する場面で買いから入ります。しかし、上昇トレンドの時にも説明しましたが、長期トレンドに対して逆張りのポジションとなるため利食いはできるだけ早めに入れるようにします。そして、レジスタンスラインで売りポジションに転じたら、状況によってはポジションを少し増やすことも考えます。
利食いのターゲットは5分足や時間足のサポートラインか、あるいは他のテクニカルチャートポイントを導き出しておき、臨機応変に対処します。
長期トレンドと短期トレンドを組み合わせた入り方をまとめると、次のようになります。

  1. 長期上昇トレンド時に短期上昇トレンドが現れた時 ⇒ 絶好の買い場
  2. 長期上昇トレンド時に短期下降トレンドが現れた時 ⇒ 買いを待つ。短期の売りで攻める
  3. 長期下降トレンド時に短期上昇トレンドが現れた時 ⇒ 売りを待つ。短期の買いで攻める
  4. 長期下降トレンド時に短期下降トレンドが現れた時 ⇒ 絶好の売り場

短期でも長期でも基本的なトレンド相場の動きは変わりませんが、その組み合わせによって、より強い確信を持って売り買いのタイミングを計ることができます。

取引前と後のルーティン・ワーク

  • 前日のニュースとドル円の5分足チャートで流れをつかみながらイメージを描いていく(自分でコメントを書くように)
  • その日発表される重要指標や発言などの予定をチェックする
  • テクニカル分析でサポートとレジスタンスのレベルを予めチェック(取引通貨の振幅の幅もチェック)
  • 取引から離れる時は必ず損切り注文を出しておく
  • 取引が終了したらその日の結果と反省を記録する

デイトレードのポイント

最後に、デイトレードを実践するためのポイントをまとめておきます。

基本チェック・ポイント

  • その日でポジションをクローズするのが基本。
  • 売られ過ぎ・買われ過ぎの反発時がポジションの入り口と出口。
  • トレンドが出来ていると思えばトレンド方向に根っこのポジションを持つようにする。
  • 無理をしない。
  • じっくり入りすばやく抜ける。
  • 資金配分を守る。自分の力量を超えたポジションは持たない。
  • 自分のスタイルを決めたら簡単には変えない。利食いレベルは状況に応じて変えるが損切りレベルは変えない(自分のルールを必ず守る)。
  • 一発勝負を避け、細かく利益を積み重ねる(チャンスはいつか必ず来る)。
  • 損切りが続く時は一旦休む。意地は捨て頭を冷やして常に冷静に。

チャート・チェックポイント

  1. 5分足チャートを見て前日の材料やニュースとチャートの動きを照らし合わせる。
  2. 目足や週足など長めのチャートから大きなトレンドをつかみ、時間足のトレンドと分足で短いトレンドをつかむ。
  3. 時間足からその日のチャネルレンジの幅を頭に入れておく。
  4. テクニカル分析でその日の流れのイメージと高安の予想をする。
  5. 幾つかのサポートとレジスタンスのレベルを見つけておく。
  6. その日の重要な指標の発表や要人発言のスケジュールなどを前もって調べておく。
  7. 現在の相場が強気相場であるか、弱気相場であるかをチェック(移動平均などのトレンド系チャートを使う)。
  8. 短期的な買われ過ぎ・売られ過ぎなどの、ポジションの偏りをチャート上で判断する(RSIなどのオシレーター系チャートを使う)。