経済指標

ほとんどのイベントは反応してもサプライズ程度で終わり、トレンドを転換させるほどの力はありません。大きなトレンド転換のある時は逆に何らかのサインがあります。

トレンドを転換させるほどのイベントは滅多にない

経済指標の発表結果が予想から大きく外れた時、市場の反応と値動きの幅がどの程度になるかは気になるところです。しかし、指標の予想がどんなに外れようが、それによりトレンドが大きく転換することは滅多にありません。確かに予想が外れた時は大きく動きやすく、デイトレにはチャンスですが、それはほとんどがサプライズによって起こるものです。
投機筋の中には常にそのような時を狙って仕掛けてくる者もおり、大量の損切りが引き起こされ、さらに大きな動きになることもあります。しかしそれらも時間が経てば発表前のレベル付近へ戻ることが多く、むしろ大きく反応した後はじっくりと引き付けて逆張りで攻めるのもテクニックの1つです。また、記者会見など予定された要人発言のほとんどはある程度予想されたものですが、投機筋はこれを材料に仕掛けてくることも多く見られます。しかし、いずれもトレンドを変えるほどの力はほとんど無いと考えて良いでしょう。これらの動きは通貨や流動性によっても異なりますが、ドル円で見ると大きく動いたとしても平均すれば精々1円も動けば良いところかも知れません。ただ、金利に関するものは大きく反応することがあります。
例えば利上げが続くとの予想が実は利下げに転じたなどの時は、発表直後に値がつかないというようなことも起こります。また、介入に関する発言なども注意が必要です。
過去には流れを変えるほどの影響を与えたイベントも何度かありました。例えば1985年のプラザ合意やルーブル合意などがその例です。そのような大きな転換がある時は一気に始まるわけではなく、前もって何らかのサインが見られます。トレンドの転換時にはその前にある程度の準備時間があるもので、それらを見分けるには政治的な動きなども見ていくことも重要です。要人発言などは初めからトップが発言することはあまりなく、その取り巻きの人々などから始まり、市場の反応を見ながら徐々に地位の高い要人が発言するというパターンが多く見られます。その動きを察知することもデイトレーダーにとって重要なスキルです。

外為市場のアノマリーとは

アノマリーとは、理論では説明できない規則的な動きを繰り返す現象のことを言います。どちらかと言えば経験則と訳した方がわかりやすいかもしれません。季節的な要因や期末などの変わり目などでは、幾つか特徴的な動きが見られます。例えば12月は、それまでのトレンドに対する反動が出やすいと言われます。欧米企業の決算期ということもありますが、ヘッジファンドの決算期(中間決算は5月)が11月ということも関係が大きいかもしれません。
決算期の1か月前あたりから、彼らは利益確定の売りなどポジションの手仕舞いに動き出します。また、ヘッジファンドのトレーダー達は彼らの目標額を達成してしまえば早めに取引をストップします。もし、それ以上取引をして損失を出すと折角のボーナスが出なくなることがあるためです。さらに12月はクリスマスを控え、市場参加者が減って取引が閑散としやすいというのも特徴です。逆に1月には休み明けから再びポジションを作り始めるために、取引が活発になるというのも納得がいきます。
決算期と言えば日本の機関投資家の決算期が3月(中間決算は9月)のため、クロス円の買いが細ったり売りが出やすくなることもあります。反対に4月から5月にかけて再び外債投資が始まる可能性が高まることや、ゴールデンウイークの海外旅行者の増加から外貨買い円売りの動きが活発になるとも言われます。
その他に統計的に見ても、同じ動きが繰り返されるようなものが見られることはあるようです。探すといろいろと何かがあるのかも知れません。