トレンドライン

現在のトレンドがどこにあるのかをまず把握することが最も重要です。トレンドがわかったら、基本はその流れに逆らわないこと。

トレンドラインとチャネルラインを引く

相場とは一本調子ではなく、海の波のようにジグザグの波動を繰り返しながら進んでいきます。そして、引き潮や上げ潮のように変化する潮目などもあります。相場ではそのような連なった動きが1つの傾向(トレンド)を形成していきます。トレンドとは、幾つかの波動(山と谷)が連続して一定の値幅・リズムを保っている状態のことを指します。それは、高値と安値に注目してトレンドラインを引いてみるとわかります。トレンドラインが右肩上がりなら上昇トレンド、右肩下がりなら下降トレンド、横ばいの状態なら保ち合いトレンドとなります。
上昇トレンドは、前の安値を次の安値が下回らず、前の高値を次の高値が更新して切り上がっていく状態です。この時安値(ボトム)同士を結んだ線が上昇トレンドラインで、下値支持線(サポートライン)と呼びます。上昇トレンドでは、実勢レートが下落してきてもサポートライン付近で下支えされて反発し、押し目をつけながら上昇を続けると見ていきます。
反対に下降トレンドは、前の高値を次の高値が上回らず、前の安値を次の安値が更新して切り下がっていく状態です。このとき高値(トップ)同士を結んだ線が下降トレンドラインで、上値抵抗線(レジスタンスライン)と呼びます。下降トレンドでは実勢レートが上昇してきてもレジスタンスライン付近で押さえられて反落し、戻り高値をつけながら下落を続けると考えられます。
保ち合いトレンドでは、安値同士を結んだ線が保ち合いトレンドライン(サポートライン)となります。

アウトラインを引く

次にそれぞれのトレンドラインに沿って反対側に平行に線を引きます。この線をアウトラインと呼び、上昇トレンドラインの上側に引いたアウトラインはレジスタンスラインになります。また、下降トレンドラインの下側に引いたアウトラインはサポートラインになります。そして、この2本のラインで挟まれたゾーンをチャネルと言います。このチャネルは当面の下値/上値の目処として強く意識されます。チャネル幅で上下に跳ね返されながら長く続くほど、強いトレンドということになります。
この時の線の引き方ですが、一番外側の高値安値に合わせて引くとチャネルの幅は広くなり、内側に合わせて引くと狭くなります。チャネルを狭くするとそれだけ利食いや損切りのタイミングが早くなり、広くすると遅れることがあります。できるだけ内側で線を引くようにすることをお勧めしますが、それは色々と試しながらご自分に合ったやり方を見つけて下さい。

トレンドラインを利用した売買の基本

相場には「Trend is friend」という言葉があります。それ位にまでトレンドを見極めて、その方向に沿ってポジションを持つことが勝利への早道と言えます。一般的に上昇トレンドでは買いからスタートし、下降トレンドでは売りからスタートしてトレンドに乗っていくことが基本です。また、相場がチャネルを形成している時は、上昇トレンドでも下降トレンドでも、そのチャネル内で売買を繰り返しながらトレンドに乗ることができれば、じっとポジションを抱えているよりも収益チャンスを増やすことができます。その場合、上昇トレンドでは下落してサポートラインで跳ね返されたところで買い、上昇してレジスタンス付近で折り返すところで利食いの売りをします。反対に下降トレンドでは、上昇してレジスタンス付近で跳ね返されたところで売り、下落してサポートライン付近で折り返したところで買い戻すのが基本です。
ただしトレンドはいつまでも続くわけではなく、必ず変化する時が来ます。実勢レートが上昇トレンドラインを下に突き抜けていく時、あるいはド降トレンドラインを上に突き抜けていく時などは、チャネルが破られたことでトレンドが転換したと見なします。それまで持っていたポジションと反対の方向にブレークしたら、確実に損切りをしておくポイントです。また、新規にポジションを作る時は、ブレークした方向に順張りで攻めるのがセオリーです。

過去の高値安値もチャートポイントになる

トレンドラインだけではなく、過去の主要な高値と安値も重要な節目として意識され、レジスタンスラインやサポートラインの起点になります。過去の高安というのは、ほとんどのトレーダーがそれを節日として意識するもので、ゆえにそのポイント近辺では利食いや損切りが出やすくなります。また、過去にその近辺で売買した人は、それから一度も利益あるいは損失が出ていないということになります。したがって、そこまで戻された時には、そのようなポジションの巻き戻しが出やすくなります。心理的なものだけではありません。

本当のブレークか騙しかを見極める

もちろん相場は騙しが多く、ブレークしたと思ってもほどなくチャネル内に戻ることがよくあります。そこで本当にブレークしたかどうかをチェックすることが大切です。例えば次のような場合は、本当にブレークした確率がより高いと言えるでしょう。

  1. ブレークする直前にトレンドを変えるような材料が出たり、また出来高を伴いながらブレークした時。
  2. トレンドラインで跳ね返された回数が多い時や、比較的トレンド形成時間が長く経過した後にブレークした時。
  3. 今見ているチャートよりもさらに足の長い長期間チャートでもブレークした時。例えば、時間足でブレーク → 日足/週足でもブレーク。

ブレークした時の特徴

ブレークした時の特徴としては、次のようなものがあります。
上昇トレンド時にサポートラインを抜けると、そのサポートが当面のレジスタンスラインに変わり、反対に下降トレンド時にレジスタンスラインを抜けると、そのレジスタンスがサポートラインに変わる特徴が見られます。
また、一旦抜けたと思っても一度元のトレンドに引き戻されることがよくあります。それはプルバックと言われるもので、一時的なブレークと勘違いしてしまう動きです。しかし、その戻りの動きはブレークしたトレンドラインで跳ね返されると、レジスタンスがサポート(サポートがレジスタンス)に変わったと見て、ブレークが本物と見ることができます。
日中において一時的にブレークしても、終値ベースでトレンドに戻っている時は、一時的なブレークと見られます。逆に、終値ベースでトレンドをブレークしている時はブレークと見なすこともあります。しかし、1日だけのブレーク時には騙しとなることが多いようです。できれば2日間か3日間様子を見ながら転換を確認した方がよさそうです。