資金配分

手持ちの資金額と取引を続けたい期間が決まれば、1日の損失許容額(損切りリミット)、ポジションのサイズが決まってきます。

ポジションの大きさと資金配分の決め方

取引を始めるにはまず資金が必要です。ポジションの大きさを決める前に絶対忘れてはいけないことは『無理をして立ち直れなくなるような負け方をしてはいけない』ということです。そのためには最初に自己資金の額を決めることから始めます。
FXの目的は生活費を稼ぎたい、お小遣いを増やしたい、資金を増やして何かを始めたいなど人それぞれでしょうが、いずれの人にとっても共通する大事なことは一か八かの勝負は避けるということです。細々とでも良いから生き残ってチャンスを活かすことが重要です。ここではどの位の資金を持って、どの位のポジションで取引をしたら良いのかを考えます。
まず、仮に無くなったとしても、自分の生活に大きく影響を及ぼさない程度の資金を用意します。この時借金をして取引を始めようなどとというのは、既にそこで負けていると言っても良いかもしれません。FXなどの相場に参加するには、時間や資金等の制限をできるだけ避けるべきです。それは自分で想定した損切りや利食いのレベルが、自分の意思とは違うレベルで切らざるを得なくなるためです。時間の制約も同様で時間切れでポジションを切らないといけないとなると、せっかく作ったポジションを活かすことができなくなってしまうからです。できるだけ余裕を持った資金で取引を始めましょう。

資金を小分けにして1日の損失許容額を決める

例えば30万円の手持ち資金があるとします。まずそれを3か月に分けると1月10万円になります。それをさらに4週に分けるとすれば1週間で2万5千円になります。さらにそれを5日聞の取引に分けると、1日の資金は5千円ということになります。言い換えれば1日の損切りリミットを5千円に設定したということです。この1日5千円という損失許容額を超えないように取引を行っていけば、少なくとも3か月は取引を継続することができるということになります(手数料等は省略)。
ここでFXの特徴の1つであるレバレッジを効かせます。例えばレバレッジ25倍で取引を始めるとします。30万円を証拠金として口座に預けておけば、始めは750万円相当までの取引が可能です。ドル円が1ドル100円であれば7万5千ドル相当の取引ができることになります。
しかし、レバレッジを最大25倍に効かせて7万5千ドルのポジションを持つとすれば、7銭程の値幅でその日の損切りリミットを超えてしまい、ポジションを持った瞬間に損切りがついてしまいます。少なくとも50銭は思惑と反対に動いても平気なポジション、つまり1万ドル程度であれば、ある程度余裕を持って取引ができます。
もし、1日の取引額を大きくしたいという場合には、資金運用の期間を短くします。例えば3か月を1か月の運用期間で資金配分をやり直します。そうなれば1日の損切りリミットが5千円から1万5千円になるため、50銭の値幅はそのままにするとポジションは3万ドルで取引を行えます。ポジションの大きさではなく損切りの幅を広くしたいというのであれば、1万ドルのポジションはそのままで、1日の損切りリミットまでの変動幅を3倍の1円50銭に広げて取引をするといったやり方もあります。取引の金額や期問、損切りのレベルなどは人それぞれご自分に合ったものを選べば良いのです。いずれにしても自分の決めた損失許容額を上回る時は必ず損切りを行うことが原則です。ただし、例外というのは常にあります。

思惑通りに動いてチャンスと見たらたたみかける

もし相場が突然動き出して、これはチャンスと思った時は別です。チャンスと感じた時はいつもより大きなポジションで果敢に攻めることも必要です。自分の思い通りに大きく動く時は、リミットを設けずに臨機応変に対応することも必要です。ただし、その時に気をつけなければいけないのはやはり損失額です。必ず1回の最大損失額はあらかじめ決めておくことです。人それぞれの決め方があるでしょうが、1週間分の利益を1つの目安とする考え方もあります。なぜなら、1週間分の利益であれば何とか1日で取り戻すことも可能な範囲だからです。それ以上損失額が膨らむと取引金額を増やしたりロスカットを遠くしたりと、いつもの自分のスタイルを変えてしまい、さらに悪い状況に陥ることになるからです。