FXの取引はポジションを作ることから始まり、決済して終わります。取引に入ることをエントリー、決済して終了することをエグジットとも言います。

ポジションを建てる

FXの取引は、まず新規に売りか買いの注文を出すことから始まります。FXは差金決済の取引ですから、買い→売り、売り→買戻し、の反対売買を行って損益を決済します。この決済するまでの間の持ち高をポジションと言い、ポジションを作ることをポジションメークと言います。
例えばドル円で買いポジションを持つ状態をドルロング(ドルの買い持ち)と言い、反対に売りポジションを持つ状態をドルショート(ドルの売り持ち)と言います。
ポジションメークには大きく2つのスタイルがあります。1つは外貨預金のように金利収入を目的とした長期保有としてのポジションメークで、もう1つは為替差益を狙うトレーディングを目的としたものです。金利差狙いのポジションメークの原則は高金利の通貨を低金利の通貨で買い長期間保有すること(高金利通貨のロング)です。トレーディングではスワップポイントではなく鞘取りを目的として主に短期でポジションを持ちます。

デモ取引でシステムに慣れる

まず最初にデモ取引を体験し、その業者のシステムに慣れることから始めます。ただ、実際の取引とデモ取引とでは心理的に大きく異なり、デモ取引では緊張感がどうしても足りなくなります。したがって、自分の取引スタイルを確立するのは実際の取引で作り上げることになります。
まずは考えるよりも行動です。一通りデモ取引に慣れたらエントリーしてみましょう。ロングでもショートでもどちらでもよいからポジションメークし、市場に参加することが大切です。そこから市場の動きが見え始めてきます。

実戦は小さいポジションから始める

初めの取引は上限を1万通貨単位までに止め、まず相場感覚を養うことに主眼をおきます。そしてどんな取引スタイルが自分に合うのかを見つけていきます。例えばスキャルピングが良いのか、それともスイングのように少し長めの期間でやるのかということです。最初は波乗りのような短期取引から始めて為替相場の癖をつかみつつ、デイトレからスイングへと移りながら自分のスタイル見つけていくことをお勧めします。それまではある程度の授業料を払うことになるかも知れませんので、始めは最小単位で取引を始めることです。
例えばドル円を1万ドル買ったとして、もしドルが1円下落したとしても損失は1万円で済みます。インターバンク市場では最低単位である100万ドルを一本と呼びますが、プロのディーラーも駆け出しの卵の時にはこの一本だけで売り買いを繰り返しながら相場感覚を養うのです。
ただし、慣れてきたら持ち高は自分に合ったサイズに変えていきます。サイズが小さ過ぎても大き過ぎても取引に無理が生じることになります。小さい金額で長く取引をしていると、損失の感覚が鈍くなる傾向があります。損失に対する感覚が鈍いまま大きな金額で取引を行えば、その癖で大雑把な損切りのやり方が身に付いてしまい、ズルズルと損失を拡大させてしまうこともあります。
反対に自分の資金の限界を大きく超えるような金額で取引に臨めば、一回で手持ち資金を失うこともあります。デイトレーダーの最もやってはいけないことは、立ち直れないまでの損失を被ることです。ましてや命を賭けた一発勝負などは絶対にやるべきではありません。

ロスカット(損切り)は必ず徹底する

ポジションを持った途端、為替レートが思惑と反対に動いて為替損が出ることは良くあることです。その時は迷わず損切りします。少し待っていればまた戻ってくるだろう、これだけ下がったのだからそろそろ戻るだろうという思い込みは禁物です。
含み損が出ているポジションを決済して損失を確定させるのは、心理的に避けたい意識が働きがちです。そのためどうしても損切りが遅れがちになり、ずるずると損切りを引き延ばし、あっと言う問に損失を拡大させてしまうのが最も多い負けパターンの1つです。
これを避けるためにはポジションメークの時にあらかじめチャートポイントなどから損切りと利食いのレベルを決めておき、ロスカット注文を出しておきます。そして一度決めた損切りのルールは厳格に守ることです。ロスカットがつきそうだからといって、あらかじめ決めた損切りのレートを遠くへ変更したりしてはいけません。小さく負けていれば後からいくらでも取り返せるのです。
FXではポジションを建てた時点で為替変動リスクに晒されることになります。相場は何が起こるかわかりません。特にパソコンから離れる時には必ずロスカット注文は忘れないで下さい。

強制(自動)ロスカットは損失を限定

ほとんどのFX業者では強制ロスカット方式を採用しています。これは損失が膨らんで証拠金がある一定の基準を下回ると、持っているすべてのポジションが反対売買されて強制的(自動的)に決済される機能です。この機能は預けた証拠金以上の損失が出ることを防ぐことを目的としており、追加証拠金を迫られるリスクはかなり軽減されます。
FX業者によって強制ロスカットとなる基準は異なりますが、証拠金維持率(必要証拠金に対する証拠金残高の割合)が20~30%を下回ると発動される業者が多いようです。また、強制ロスカットの前に、証拠金維持率が一定ラインを下回るとマージンコール(追加証拠金の求め)が送られてくる業者もあります。もしポジションを持ち続けたいと思うのであれば、その時点で証拠金を追加するか、ポジションを幾つか決済して持ち高を縮小することで証拠金維持率を上げると強制ロスカットを遠ざけることができます。万一ロスカットの逆指値注文を入れ忘れたりした時など、このシステムがあれば損失は証拠金の範囲内に限定されます。