外国為替の世界は独特の表現が多くはじめは戸惑うこともありますが、そのまま覚えてしまう方が良いと思います。

外国為替相場では2つのレートが表示される

世界の外国為替市場は特定の取引所というものがなく相対取引で行われます。英語で相対取引のことをオーバー・ザ・カウンター(OTC)と言い、売りたい人と買いたい人が常にいることで相場が成り立ちます。そのため、為替レートは必ず売りと買いの2本値が表示されます。

テレビなどの為替相場はインターバンクレート

よくテレビのニュースなどでは「1ドル108.75-77」などと表示され、「現在の円相場は1ドル108円75銭から77銭で取引されています」なとど伝えられていますが、これはインターバンク市場における銀行間のスポット(直物)レートのことです。この場合は銀行側から見て108円75銭が(Bid)の1レートでドルを買うことを表し、108円77銭が(Offer)のレートで、銀行側がドルを売ることを表しています。

為替相場の表示は自国通貨建てが一般的

日本で為替を表示する際には、1ドル=100円50銭、1ユーロ132円55銭という表示方法が一般的です。このように外国通貨1単位と交換するのに必要な自国通貨はいくらかという表し方を自国通貨建てと言います。これに対し1円=0.0107ドルのように、自国通貨1通貨と交換するのに必要な他国通貨はいくらかで表す方法を他国通貨建てと言います。
例えばFXでは、外貨同士のペアでは1ユーロ=1.3401ドル、1ポンド=1.5904ドルといった表記が一般的ですが、これは米国から見ると自国通貨建て、ユーロや英国から見ると他国通貨建てとなります。

FXではBidで売ってAskで買う

例えばドル円の為替レートがBid(売り)100.61、Ask(買い)100.63と表示されていれば、顧客が現在1ドルを100円61銭で売ることできると同時に、100円63銭で買うことができることを表しています。本来Bid(ビッド)とは買い、Ask(アスク)とは売りという意味ですがこれは業者側から見た言い方ですので、顧客が売りたい時はビッドレートで売り、買いたい時はアスクレートで買うことになります。

スプレッドは狭いほど顧客に有利

BidとAskのレートの開き(幅)をスプレッドと言いますが、FXではこれが狭ければ狭いほど顧客にとってはコストが低くなり、利益を出す上で有利となります。例えば顧客がドル円を100円63銭で買って、レートが変わらないとしてすぐに売った場合は100円61銭で売ることになり、その場合は2銭(1万ドルなら200円)の損失となります。
逆にFX業者にとってはこのスプレッドは手数料に相当し、広がるほど有利となります。スプレッドの幅がより狭い方が望ましいのは、ドル円だけではなく全ての通貨ペアの場合でも同じです。

通貨コードと通貨ペアの表記

外国為替は2つの通貨の交換取引ですから、2つの通貨を組み合わせた通貨ペアが数多く存在します。例えば、ドル円の通貨ペアで「ドルを買う」とは、「ドルを買うと同時に円を売る」(ドル買い円売り)ということになります。反対に「ドルを売る」とは、「ドルを売ると同時に円を買う」(ドル売り円買い)ということです。
ここで注意しなければいけないのは通貨ペアの表記です。例えばドル円ではUSD/JPY=100.61-63というように、1ドルを買うのに(売るのに)円でいくら支払うか(もらうか)という、為替レートが表示されています(自国通貨建て)。これはドルが主体で、ドルを円で売り買いする形です。これが「円ドル」のレートということになれば、1円に対してドルがいくら必要になるかということになり、1ドル=100円とすれば、円ドルのレートは1円=0.01ドルという表示になります(他国通貨立て)。本来どちらで取引を行っても結果は同じことになりますが、FXでは通常ドルが左側にきて「ドル円(USD/JPY)」として表記されます。
これがドルとユーロのペアだと、「ユーロドル(EUR/USD)」とユーロが左側になり、ポンドとドルでは「ポンドドル(GBP/USD)」とポンドが左側です。ユーロとポンドでは「ユーロポンド(EUR/GBP)」となり、ユーロをポンドで売り買いする形です。どちらの通貨が左にきて主体になるかはあくまで外国為替市場の慣習であって、特に明確な決まりがあるわけではありません。
また、ドル円、ユーロドル、ポンドドル、ドルスイスなど米ドルと他の通貨とのペアをドルストレート、ユーロ円、ポンド円、豪ドル円といったドル以外の通貨と円とのペアをクロス円と言います。