FX

FXとは、Foreign Exchangeの略です。元々は外国為替という意味で外為(がいため)とも呼ばれますが、最近ではFXと言えば外国為替証拠金取引のことを指すようになりました。

外国為替取引とは

私たちは海外旅行の前に、あらかじめ銀行で円を米ドルやユーロといった旅行先の通貨と交換します。外貨預金をする時は、円を預金したい外貨と交換して預け、解約してお金を使う時にはその外貨を円に交換して受け取ります。また、日本の輸出企業は、商品を海外に輸出して代金を外貨で受け取った後、その外貨をいずれ円に換えることになります。輸入企業は逆に商品の代金を外貨で受け取り、それを円に換えることになります。実際の輸出入での支払い、代金受け取りは円建て、外貨建てのどちらもありますが、どちらであっても為替取引が生じることになります。
このように外国為替とは、2国間の異なる通貨と通貨を交換する取引のことです。そして、その2つの通貨の交換比率が外国為替レート(外国為替相場)です。外国為替レートは、様々な要因によって休むことなく刻々と変動していきます。

外国為替市場は世界に連なるバーチャルな市場

では外国為替市場はどこにあるのでしょうか。外国為替市場は通貨と通貨を交換する市場ですが、株取引などと違い取引所などのような特定の場所で取引を行っているわけではありません。外国為替市場とは相対取引といって銀行や機関投資家、個々の企業、個人などがインターネット通信を中心に、自由に値を決めながら24時間取引できるバーチャルな市場のことを指します。為替レートは売りたい人と買いたい人が相対で決定します。オークションのように買いたい人が売りたい人よりも多ければその通貨は上昇し、その反対に売りたい人が多ければ下落します。

外国為替市場にはインターバンク市場と対顧客市場がある

外国為替市場は一般的にインターバンク市場(銀行間市場)と言って、銀行が中心となって為替のやり取りを行います。インターバンク市場には金融機関以外は原則参加することはできません。これに対し銀行と、事業会社、機関投資家、個人、あるいは事業会社同士、個人同士の問の取引が行われるのが対顧客市場です。FXで取引をする時はどうでしょうか。FXは個人がFX業者を通して行いますが、主なFX業者は同時に銀行で顧客からの注文のカバー取引を行うことになりますから、個人もFX業者と銀行を通じてインターバンク市場とつながっているわけです。このように個人でも間接的に世界の為替レートを動かしているといったインターナショナルな感覚が味わえるのもFXの魅力の1つです。

外国為替市場は最も巨大な市場

世界中の外国為替市場の一日の平均取引額は2019年4月中において6兆5,900億ドルに達しています。株や債券やコモディティ市場に比べて最も巨大な市場です。BRICsを始めとする新興国の経済成長、グローバル化の加速やマネー経済の伸長もあって、外国為替の取引高は毎回調査する度に増加してきました。
外国為替市場は世界各地にありますが、規模においてはロンドン市場が最も大きく、次いでニューヨーク市場、シンガポール市場、東京市場と続き、この4市場に世界の取引の約71%が集中しています。ただ、東京市場のシェアは縮小気味です。
市場が大きいということはそれだけ流動性が高いため、投機的な動き等の市場への影響はほとんどないと言えます。それはインサイダー取引がほとんどないフェアな市場とも言え、これも為替取引の魅力の1つです。

通貨ペア別では米ドルがらみが圧倒的に多い

通貨ペア別の取引高のシェアで見ると、ユーロドル、ドル円、ポンドドル、豪ドル米ドルが上位を占め、米ドルがらみの取引が全体の約90%と圧倒的に多くなっています。次いでユーロがらみが約33%と続きます。

外国為替取引の大部分は投機取引

外国為替取引は実需取引と投機取引(スペキュレーション)に分けられます。貿易などの経常取引、外国株式・債券等への投資やクロスボーダーM&A等の資本取引などの実需取引は為替取引全体の1割程度に過ぎず、大部分は銀行や事業会社、機関投資家、ヘッジファンドなどの投機マネーが為替差益を狙う投機取引と言われています。最近ではFXの普及により日本でも為替取引を始める個人投資家が急増しており、次第に為替レートに影響を与える存在となってきました。

外国為替は24時間休みなく世界のどこかで取引されている

外国為替市場の1日の始まりは日付変更線の関係で、南半球のニュージーランドのウエリントン市場(日本時間の5時頃~15時頃)から始まります。その直後にシドニー市場が開き、続いてアジアの東京市場から香港、シンガポールといった順番に開き、さらに欧州のフランクフルト市場やロンドン市場(日本時間の17時頃~翌2時頃)へ、そして最後のニューヨーク市場(日本時間の21時頃~翌6時頃)が終るまで、24時間世界のどこかの市場で取引が行われています。
各市場と言っても取引所があるわけではないので、取引時間帯が厳密に決まっているわけではなく、為替取引の中心であるインターバンク取引が最も活発に行われている時間帯という意味になります。例えば東京市場であれば8時頃~17時頃というように、各国のその地域の銀行の営業時間が中心ということになります。